美大受験予備校。芸大受験予備校。芸大、各大学の入試対策にがっちり取り組みます。東京都にある中央線沿い立川駅徒歩1分の有名美大受験予備校。個人の志望校に合わせた指導体制を整えています。芸大、美大受験の合格基準を知り尽くした講師陣があなたを引っ張っていきますので、実力が飛躍的に伸びます。芸大、美大受験のための学科対策は授業+小テスト+模試で完璧。高1高2基礎デッサン力養成コース。デザイン科、油絵科、彫刻科、日本画科、映像・先端芸術科。建築コース、中学生受験コース。美術系高校受験の方、中学生コースがあります。芸大受験、美大受験をされる方で遠隔地で当学院に通えない方は通信教育をご利用ください。          
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2018年度

山口真央
東京・都立八王子桑志高校卒

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科合格
東京造形大学 グラフィックデザイン学科合格

●タチビという環境
タチビに通って良かったと思うことは、「じっくり基礎を身につけられること」と「じっくり自分について考えられること」です。私がタチビに来たのはまだ大学についてぼんやりとしていた高校2年の春で、基礎科土曜クラスでした。イラストを描くのは好きでしたが、「デッサン」というものは中高通してほとんど経験したことがなく、ほぼ未経験。そんな私がタチビでまず習ったのは鉛筆の削り方と紙の貼り方で、描き方についてはなにも教えられず「まずは、自由に描いてみて」と言われました。右も左もわからず周りの生徒のをちらちらと見ながら必死に目の前の石膏を写生しました。完成した作品は初心者らしい比率の狂った真っ黒な石膏が逆パースになっている台に乗っている絵で、良し悪しもよくわからなかった私は、図り方、鉛筆の使い方、構図、などを指摘され、じゃあはじめに言って!と先生のせいにしていました。それでもひたすら描くしかなく、描いては指摘、描いては指摘の繰り返しでした。でも今思うと、この繰り返しによって基礎が身につけられたと思います。決まった描き方や方法論に縛られず、まずは自分なりに考えて描く。そして、よりよく描けるように指摘してもらう。改善点を考えながらじっくり基礎力が固められたと思います。もちろん基礎に限らず、タチビでは課題の種類が豊富なので応用力も日々の制作の中で身に付けられました。
タチビに通って良かったと思うもう一つの理由は、タチビはじっくり自分を見つめるきっかけや課題やヒントを与えてくれる環境だということです。基礎や応用が身に付いて来たと思って臨んだ入試。しかし、私は浪人を重ねてしまいます。私にまだ足らないものがある。それは自分が何を描きたいのか、デザインという分野でなにをしたいのか、というコアな部分を育てることでした。私は制作していく内、評価されるならこうすればいいんじゃないか、っとただ型にはめて投げやりにしてしまう時期がありました。その時「ただお絵かきが好きなら趣味でもいい、なぜデザインじゃなきゃいけないのか考えなさい」と、先生に言われ、はじめてちゃんと自分を見つめ直しました。でも、見つめ直してはみたものの実践するのは難しく、悩み癖がついてどんどん作品も疎かになっていっていました。そんな調子でもやもやと制作していた中、ある講評で「毎度同じ答え方をしようとしなくてもいい、でもその時々で答えは決めてやりきって」という言葉を聞いてなにか楽になったのを覚えています。それからは課題を自分なりに答えるのが楽しく思え、徐々にやりたいことも見えていきました。
受験を終えて、改めてタチビは、実技力も精神力も鍛えられるところだと思います。そしてコアな部分を育てることは、大学に入ってもずっと考えていくべきことです。そのきっかけがタチビでの授業だったと思います。
●楽しむ
試験がスタートしたら、焦らず時間をかけてしっかり課題を読みました。そして何を問われているか、どんな作品が多そうか、自分の中でぱっと思いついたものは、などを簡単に文字に書き起こしました。一度周りがどんな作品かを遠目で確認し更にエスキースを詰めた時点で約1時間。そこからは周りは気にせず、自分が決めた内容をとにかく丁寧にとことん楽しんで、じっくり時間いっぱいまで描ききりました。大切なのは、丁寧さ、やりきり、楽しむこと!です。

 

井上ひかり
東京・私立拓殖大学第一高校

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科合格
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科合格
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科合格

●楽しむ
タチビでは長い間お世話になった。今年で絶対最後だと思って、私は焦っていた。
何が駄目で何をしたら成長出来るのかを考え、ずっと同じような作品を作り続ける状況を変えようと、自分が普段やらないような作品を作っては、上手くいかなくて、無難な絵に戻ったり、変な絵をまた描いたりした。そうしているうちに、本当に入試の直前になって、絵を楽しんでないなと気付いた。それからは、どう絵を楽しむかを考えて課題に取り組むようにした。
私は考えすぎだとよく言われていたが、言葉で考えすぎと言われても、なかなか自分で理解することが出来ないので、何度も同じような質問を講師にした。その度に答えてもらった事で、気付ことが出来た。何度でも私に付き合ってくれたことにとても感謝している。
どうしたらよい作品に見えるか、目を引くかを考えることを後回しにし、楽しむことを第一にしてからは、浮かんだイメージを整理し、すっきりした頭で制作出来るようになった。展示を見たこと、人と話したこと日々の生活で思ったこと、結局自分の作品を楽しむことに生きるのだと思ってから、制作がとても楽しかった。考えすぎるのと同時に、試験で緊張しやすい私は、講師に「第一じゃないし、スルーしていい」と言われた事に救われた。第一志望じゃないし、受かる受からないを意識せずに試験を楽しんでやれという気持ちで臨めたので、試験に緊張し、第二、第三志望まで落ちるのを防ぐ事が出来たのだと思う。第一志望に落ちてしまったのは、まだまだ私のやりこみが足りなかったからだ。そこだけは悔いが残る。
タチビでの四年間で私は考え方が変わった。タチビでは皆仲良く、講師や生徒同士が話しやすい雰囲気がある。そのおかげか、多くのひとと関わりやすかったし、もっと大勢と関わりたいと思うようになった。そうすることで、自分の視点では気付かなかった事に気付けるからだ。
タチビにはいろいろなタイプの講師がいるし、いろいろなタイプの作品をつくる生徒がいる。
関わった人から少しずつ学んでいき、今の私があると思う。

 

瀧穣
東京・都立新宿山吹高校卒業

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科合格
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科合格

●こだわり
立美の講師に一番言われ一番心がけたことは「こだわりを持ちそれを作品の中で出し切れ」という言葉だ。最初は自分の作る作品に自信を持つことができなかった。何をしたらいいのかもわからず、とりあえず当たり障りのない作品を作ろうとするだけで一杯一杯だった。講評では自分の作品の悪いところだけではなく、自分でも気づいていなかった僕の個性や良いところを気付かせてくれた。そして、そこを伸ばすように指導してもらえたお陰で自分がどんなものを作りたいのか、どんなことが得意なのかが具体的に見えてくるようになり、「これはこうしなければいけない、これはやってはいけない」という固定概念に縛られることなく自由に制作ができるようになった。初めは意味が分からなかった「こだわり」という言葉も理解できるようになりどんどん作品に「こだわり」を出していけるようになった。入直期にはひたすら自分の「こだわり」を突き詰め続け、入試本番では一番「こだわり」を発揮することができた。この「こだわり」という言葉は受験期の僕に一番影響を与えきっとこれからの制作にも役に立つだろうと思う。
また、立美での受験生活中に一番自分の中で変わったことは絵を描くことが好きになったことだ。立美に来たのは高校を卒業し一浪目が始まる時だった。元々僕は絵を描くことがそこまで好きという訳ではなかった。成長するスピードが周りの人よりも遅く、納得のいく作品もずっと作ることができず、才能がないのに何故こんなに必死になって向き合っているんだろうかと嫌になり逃げ出したくなってしまうことがよくあった。一浪目は受験に受かるためにただひたすら苦痛に耐え絵を描く修行をしているという感じだった。一浪目の受験は失敗した。それでも課題をこなし二浪目に入るとだんだんと描写力がついてきたのもわかり、自分の目指す方向性も見え始め、それからは苦痛だった課題が楽しくなり、描くことが好きになった。僕が美大受験生としてちゃんとスタート地点に立つことができたのはその頃かもしれない。描くことが好きになれば予備校の授業時間以外でもずっと絵のことを考えるようになりあれはもっとこうすればよかった、次はこういうものが作りたいななど自分の作品について反省したり家でも自主的に描くようになり良いものが作れるようになった。また積極的に自分の好きなものや良いと思うものを集めたり見る、所謂資料集めをすることで表現やアイデアの幅も増えた。立美の授業ではセンター明けまでずっと石膏デッサンやモチーフ平面などの基礎力をつけるためのトレーニングを中心にしていたお陰でとてもデッサン力がつき、物の見方も変わった。秋頃からは週に1度くらいのペースでホームワークが出され毎週それをやり講評してもらうことで私大受験にもちゃんと対応できる力もつけることができた。美大受験を乗り切るために大事なことは描くことを好きになり楽しむことではないかと受験を終えた今思う。少なくとも僕は好きになれなければここまで受験を続け耐えることができなかっただろうと思う。結局僕は二浪し遠周りでとても苦しい浪人生活だったが、二年間立美での受験生活でたくさんのものを得て良い経験を積むことができとても充実した期間になったと思う。

 

高野暢
東京・都立南多摩高校卒業

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科現役合格
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科補欠合格格

●タチビで良かったこと
私は高2の9月からタチビに通っていました。デザイン科に入ったのですが、そこは夏期講習を終えた高3でいっぱいで、初心者の自分はただただ圧倒される毎日でした。
受験生の作業を見ることができてとてもいい刺激だったと思います。ですが、講評が地獄でした。下手な自分の作品が上手い人たちに晒されて恥ずかしくてたまりませんでした。作品を並べたくないことがほとんどだったと思います。でもそんな時、先生は「他人の目に晒されることで上手くなることってあると思うよ」と言ってくれました。他人に見られることで成長することもあることを教わりました。
また、タチビの先生方は生徒の作品一つ一つに対して真摯に講評してくれます。自分のこだわった点に気づいてくれたり、自分の気づかなかった悪い点を指摘してくれたりします。自分ではあまり良くなかったと思った作品でも、講評ではいい評価が貰えたこともありました。なので、どんなに上手くいかなかった課題でも逃げずに真正面から講評を受けとめること、その講評で評価された点、指摘された点を次の作品で活かしていくことが日々制作していく中で大事だと思います。
●終わらせること
タチビに入って自分が一番悩んだことは「終わらないこと」「終わったように見えないこと」でした。一つ一つの作品を終わった状態で提出する、という最低限のことが自分にはできていないことが多かったです。特に冬期講習が始まると、1日制作になってさらに終わらないことが増えました。試験本番も近づいてくる中で「こんなんじゃ受からない」と焦っていきました。
そんな時、先生との面談で「一回、時間が余るくらいシンプルにしてみたら」とアドバイスを受けました。自分は難しいことをし過ぎて終わらないことが多いということを言われました。
その日から、「シンプルに」を目標に作品を制作しました。そして、主役はどこか、目立たせたいところはどこか、構図はこれで良いかなど、そこからさらに深く考えることが出来るようになったように思います。それはその後の試験対策にも、試験本番にも役立ちました。特に私大対策では、伝えたいことをより明快にすることが出来たり、シンプルにすることで逆に目立つ、というようにすることもできました。私は特に得意な表現方法を持っていませんでした。ですが、先生のアドバイスによってシンプルにするという強みを付けることができたのではないかと思います。
●気楽に(多摩美)
多摩美の試験当日は正直言って全く緊張感がありませんでした。時計や60センチ定規を忘れたりしましたが、なんとかなりました。自分の席に座ってからは、普段のタチビを想像して、とても気楽にしていました。デッサンも平面構成も、思い切りよく描いて「これで落ちたなら仕方ない」という気持ちで描きました。
●緊張しすぎない(武蔵美)
武蔵美は描いている手が震えるほど緊張しました。試験前日になって不安に駆られ、急に色の組み合わせを確認して夜更かしをしました。絶対やらない方がいいと思います。当日は一番前の隅で、周りの作品をあまり見ることはできなかったので、逆に周りを気にせず、自分の作品に集中してやりました。デッサンも平面も難しいことをしようとは考えず、多少ダサくてもいいから伝わるという事に重きを置いて描きました。
●不意打ち(芸大)
芸大は直前に「『なんじゃこりゃ〜』ってのがでるよ」と聞かされていたのですが、課題文を見て、試験会場で本当に「なんじゃこりゃ〜!!」と思いました。平面構成は想定だったので、とりあえず頭に浮かんだ物を片っ端から紙に書き出しました。そこからだいたい一度描いた事のある物をモチーフに選んで描きました。ダメで元々だったので、気楽に伸び伸びとやりました。

手島亜厘沙
東京・私立八王子高校卒業

武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科合格

●浪人して得たもの
現役生の時、タチビを休みがちになっていた私は、休む度に周りに差をつけられていました。なので私は浪人する時、ちゃんとタチビに行く というのを目標に決めました。当たり前の事ですが、これが一番大事だったと思います。浪人生活が始まってすぐ、先生に言われた言葉で印象に残っている言葉は「失敗を恐れるな」です。私は最初、自分に自信が持てず、失敗することをとても怖がっていました。失敗する事を怖がると、それが絵にもでてしまいます。しかし、先生の言葉で、自信を持ってやりきるということの大切さを学びました。また、成功よりも失敗から学ぶ事の方が多いということに気づく事が出来ました。
タチビに通う中で一番大きなものを学ぶ事が出来たのは、立美祭です。立美祭では、今までの課題とは違い、自分で何を作るかを一から考えて制作していきます。なので、自分が何をしたいのか、何が好きなのかをしっかりと分かっていなければ、作品も中途半端なものになってしまいます。私は最初、何も作りたいものが見つからず、自分と向き合った事がないという事に気づきました。この期間で、しっかりと自分と向き合い、自分を知っていった事がその後の制作に大きく影響していたと思います。また、作品作りの楽しさを改めて感じることができました。
タチビの良いところは、とてもアットホームなところです。先生と生徒との距離が近く、質問や悩みを打ち明けやすい環境だった事は、私にとってとても大きな事でした。これはタチビならではの雰囲気なのかなと、私は思っています。浪人を始めた当初、浪人生という肩書きにとても嫌悪感を感じていました。しかし、今では、浪人して本当に良かったと思っています。浪人する事の良さは浪人した人にしかわからないかもしれないけれど、一年間かけて、自分としっかりと向き合い、本気で自分という存在について考えた時間は、今までの人生で一番濃い時間だったと思います。
●出張版タチビ
入試の日、私は落ち着いていました。それは前日に先生に「タチビが出張しているだけだと思えばいい」 と言われたからです。つまり、いつもやっていることをいつも通りにやりきるということです。試験だからいつもより上手くやってやろうとか、やった事のない表現に挑戦してみるのではなく、いつもタチビでやっている事を落ち着いてそのまま出そうと思いながら取り組みました。落ち着いて取り組んだ試験はとても楽しかったです。

 

村野夏海
東京・私立白梅学院清修中高一貫部卒

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科現役合格
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科現役合格

●自分のやり方
私は、タチビで自分のやり方を大事にすることを知りました。自分なりの描き方や、自分なりの表現を見つけると、作品を作るのが少し楽になり、楽しくもなりました。それらは、タチビの先生方から教わったことや、デモンストレーション、友達が言ってくれたアドバイスや感想があったから見つけることが出来たものです。
自分のやり方とは、自分にとってやりやすい描き方で、楽しく気持ちよく作品を作る方法です。
基礎科にいた頃からデザイン科に来て本番である入試を受けるまで、何人もの先生に、いろんなことを教わりました。「なるほど!」とすぐ納得できて実行に移せることもあれば、正反対のことを言われてわけが分からなくなることもありました。その中で私は、自分が見ていてやりたいと思ったこと、やってみて楽しいなと感じた描き方を選んでやってきました。そして、講評でまた新たに注意されたところを、次の課題で気をつける、ということを繰り返して、自分がやりたい描き方を自分のものにできるように制作していきました。友達や先生に「村野らしい」と言われた時は、少しは自分のものに出来た気がして嬉しかったです。
一番苦労したのは、冬期講習から1月の間です。受験らしい作品を作ることを意識してしまい、それまでに描いてきた表現をやらないで、参考作品などでよく見る描き方をやろうとしていました。あまりやったことのない新しい描き方だったので、なかなか思ったような作品が作れず、描くことが苦しくもなってきました。そんな時、先生が講評で言った、「もう新しいことはやらなくていい」「できることをやれ」という言葉に助けられました。新しい技法はあきらめて、私らしいと言われた描き方をとにかく練習するしかない、と吹っ切れました。それからは、少しずつ課題に対して答えやすくなって、内容が人に伝わらないような作品も作ってしまったけれど、また描いていて楽しいと感じられるようにもなりました。実際に試験で描いた作品も、自分のやり方を活かしきれていないかもしれません。構成なども、もっと伝わりやすくてかっこいいものがあったと思います。でもタチビで自分なりの答え方を見つけられたから、本番でも焦らずに、構成を考えて、色を決めて、自分のペースで取り組めたのだと思います。大学に入って、新しい環境で作品を作る時も、自分らしいやり方を大事にしていきたいと思います。

松川美羽
東京・都立国立高校卒業

武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科現役合格
多摩美術大学 グラフィックデザイン学科現役合格

●「楽」ではないけど、「楽しい」
私にとってタチビでの生活は、決して「楽」なものではありませんでした。 私は高校2年生の春、基礎科からタチビに通い始めました。 高校3年生になってデザイン科に入ると、特に忙しくなりました。 15時まで高校の授業。少し自習をして、17時から20時までタチビ。直前期は、家からタチビに通うというより、タチビから家に通っていると思うほどでした。
根性も体力もなかった私は、それでも、「楽」じゃないけど「楽しい」タチビに通い続けることができました。それは、同様に、あるいは私以上に頑張っていた、尊敬できる友人たちの存在があったからだと思います。そして、受験期でも、変にぴりぴりするといったことはなく、いい作品を作ったら誉めあえる、アットホームな雰囲気が、タチビのみんなにはありました。
直前期は、作品が作れなくなってしまう時が、何度もありました。それでも、タチビには通い続けました。何がわからないのか、何ができないのか、何が悪いのかがわからない。自分の絵の欠点ばかり探して、ますます描けなくなっていきました。しかし、そんなとき、タチビの先生方は、なぜか気づいて、声をかけてくださいました。何を相談すればいいかわからないときは、一緒になって自分の課題を引き出してくれました。伝えればいい。」その言葉を頂いたとき、私は、伝えたいこともなくただ絵を描いていた自分と、相手からの歩み寄りに甘えてしまっていた自分の両方に気がつきました。
デッサンでは「描き方」に気を取られて、結局どんな絵にしたいのか、何を伝えたいのかを見失っていました。構成課題では「いいアイデア」を出すことにいっぱいいっぱいになって、そのアイデアを伝えることを疎かにしていました。大切なのは、伝えること。それに改めて気づけたのは、私にとって大きな進歩だったと思います。そして、もうひとつ、うまく行かないときは、先生から声をかけてくださるのを待つのではなく、自分から相談しにいこう、と決めました。
ほんとうに当たり前みたいなことですが、その勇気がだせるようになって、デッサンも平面もよくなったと思っています。この一年間は、自分なりに「伝えること」と向き合った1年間になりました。うまくいかないことばかりで苦しいときもありました。それでも、「楽」ではないけれど、「楽しい」。「楽」ではないからこそ、「楽しい」。タチビという環境だったからこそ、私はそんな風に思えました。

 

土田恭平
東京・都立国分寺高校卒業

多摩美術大学 生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻合格
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科合格

●浪人して
今だから言えることですが、私は浪人して良かったです。現役の時の生活は高校を中心に回っていました。「将来」のイメージがぼんやりのままでも、楽しい毎日は過ぎて行きます。だからとりあえず美大を目指してみようというモチベーションでした。結果は全落ちでした。落ち込みました。でも、これじゃダメなんだなとも思いました。浪人生には時間があります。自分のやりたいことを一から考え直しました。考え直すといっても、初めは自分が何をしたいかさえ分からなかったです。美術館を回ったり、映画観たり、とりあえず自分が気になったことをやってみました。そうすることで、自分が好きなものを再確認することができました。良い機会になったのは、立美祭です。受験勉強からはなれて、自分の興味があることについて制作できました。改めて、自分のやりたいことをやる楽しさを感じました。絶対、大学でもやりたいことをやろうと思います。
受験勉強は大変でした。上手くなることは嬉しかったですし、楽しいと思うこともあったけど、正直つまんないと思うことも多かったです。それでも実技は一日しか休みませんでした。やりたいことが見つかった時、やらなきゃいけないことをサボってできないのは嫌だったからです。課題に上手く答えられたのはそんなありませんが、できた作品がどうであれ、やってきたことが間違いだったとは思いません。継続は力なりです。立美での浪人生活がただ単に大学に受かるための時間ではなく、自分のやりたいこと、「将来」何をやっていたいかを考える時間であったことが一番良かったことです。
こうして自分の受験生活を振り返ってみると、自分がやってきたことはなにも特別なことでなく、多くの受験生がやってきたことだと思います。でもこれは自分一人では到底できないことです。指導してくださった先生方、浪人をさせてくれた両親、共に受験生活を過ごした友達には本当に感謝しています。ありがとうございました。
●やってきたこと
私大受験、私は去年受けなかった多摩美のプロダクト科を受けました。この一年ずっと考えて、私がやりたいのはプロダクト方面だと思ったからです。遅い決断だったのでプロダクト対策は入直まで全くやってませんでした。個人的に一番心配だったのは平面構成です。プロダクトの試験までにできた対策平面は三枚だけでした。しかし、逆に開き直れました。今更、色面分割してベタで塗ると言う、いわゆるダクトっぽい平面なんて描けない。私ができるのは、普段から行なっている基礎力をつける課題で得た描写だけだと。そして三枚描いたうちの一枚が、講評で「これだったら、受かるかもしれない」といわれました。運が良かったのは、その絵が試験でほとんどそのまま当てはめることができたことです。少し課題にそってないような気もして悩みましたが、結局最後は今までやってきたことを信じることにしました。これで良かったんだと自分に言い聞かせながら描きました。受かって本当に良かったです。

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