多摩美術大学を目指す!

それぞれの個性を活かして作品のクオリティを上げる

技術や経験量などは人によって異なりますが、立美の直前講習会では、個々の持つ感性やそれぞれの好みなどを見直して自分にしか描けない作品にしていきます。 試験に受かるためには、できないことの克服だけではなく、今できることの全てを長所に変えられるように、多くの受験生の中に埋もれないバリエーションの一人になれるように 大切に課題を進めていきます。必要なポイントは丁寧に学習し基本を押さえた上で、個性が光るクオリティの高い作品にしていきます。

多摩美直前の集中6日で各自の方向性を完成していく

多摩美と武蔵美の試験日程が重なるため、多摩美の集中特訓は試験日の2週間前ほどから始まります。特に集中6日間の対策では、今自分にできる手法や考え方を整理し、 出題に対してピントを合わせられるようにして、、合格できるところまで作品のクオリティを引き上げます。入試直前に作品の見せ方のバランスや、 色の調和などを見直すことで作品は生まれ変わり、今まで目立たなかった作品でも合格ラインへ持っていくことが可能です。 統合デザインや情報デザインの試験にも対応できるようにアドバイスします。

課題紹介▶「輝き」をテーマに色彩構成

左の作品▶少し不自然ではありますが朝日を浴びて輝く富士山を境に、夜が明けて朝になる透き通る空気と時間を感じる美しい作品です。
右の作品▶文字をピアスに見立てて質を与えています。ピアスのきらめきを大きく扱うことで、リキテンシュタインの作風を思わせる女性の心の中を見ているようです。

課題紹介▶「鶴」をテーマに色彩構成

左の作品▶餌を食べる正面から見た鶴は少しユニークな顔つきですがインパクトがあります。図と地の生かした色使いは少し固有色を感じすぎて残念です。
右の作品▶あたかも鶴を分析したデジタルなデータのような形で見せていますが、鶴をテーマに和の色にまとめているところがたいへん洒落ています。

課題紹介▶「読書」をテーマに色彩構成

左の作品▶大切な本なのでしょうか?四ツ葉のクローバーを栞に挟んだ本の中身の濃さを感じる作品です。深みは感じますがやや色が寂しいです。
右の作品▶読書を通じて物語や経験が積まれていくようです。本を三角形で扱っている点も個性的です。

魅力的な仕草と大胆な構図で臨場感のあるデッサンに

手で物を扱ういろいろな状況を想定して繰り返しデッサンをしていきます。様々な課題に応じて表現しなければならない内容をわかりやすくアドバイスしていきます。 単に出題に答えることにとどまらず、自分のこだわりが強くアピールできるように、個性が光る魅力的なデッサンになるようしていきます。ただ大きく描くのではなく、 言いたいことが伝わるように無駄がなく大きく見える構図を目指します。内容が伝わるだけの説明的な絵にならないように、 光と空気がきれいで臨場感のある本物のデッサンを身につけていきます。

課題紹介▶パンを持つ両手の想定デッサン

左の作品▶柔らかいパンから少し硬い耳を切り離す状況に臨場感がありますが、手のポーズが少し硬いのが残念です。
右の作品▶パンが薄すぎて少し違和感がありますが、パンよりも柔らかい具を包み込んで、中からはみ出してくる様子が伝わってきます。画面の明度計画が上手くいきました。

課題紹介▶紐を結ぶ両手の想定デッサン

左の作品▶上手に結ばないと絡まってしまいそうな細い紐を指先で扱う緊張感がよく伝わってきます。
右の作品▶たまたま細い紐の作品が並んでしまいましたが、こちらは七夕の短冊を結び終わる瞬間を感じることができるわかりやすい作品です。

形や質や空間へのこだわりと、自分の興味を形にする力をつけていく

物の形態や質感に対して正確に捉えて表現できる力をつけていくとともに、理解したことを整理して絵作りできる課題をやっていきます。 将来のデザイナーや工芸家が物を作る立場で見て、物の構造や成り立ちなどが再確認できるように出題していきます。 興味を深く掘り下げて、自分にできる内容と方法で絵作りできる力をまとめていきます。 受験の専攻に応じて、手や花の構成デッサンや台上に置かれた静物デッサンや、 環境デザイン対策のための室内デッサンなどの大切なポイントを抑えた上でアイデアと表現力をつけていきます。

課題紹介▶「石」をテーマに色彩構成

石というたいへん渋いテーマですが、鉱石をノミで割ったら中が赤く輝いていたという夢のような内容にとても共感できるものがあります。 実際には石の中が発光していることはないでしょうが、真ん中から硬く割れる感じ、破片が飛び散る感じのどれをとっても石らしくて映画を見ているような演出です。

課題紹介▶「季節」をテーマに色彩構成

春という季節をあえて障子に映る影色で表現する作者の狙いはとても面白く、光の美しい作品になりました。 障子の隙間から桜の色が見えたり、散っている花びらが障子に近づくと影色が濃くなったり、考え抜かれたとても繊細な演出ですが、 作品全体の見え方は弱くなってしまったのが残念です。

課題紹介▶カップを持つ手の想定デッサン

カップを落とさないように両手で3個を持つ設定にしたことで、カップを重ねたり、支えたりして臨場感になりました。 手の仕草や指一本一本が持つ役割などをよく観察しています。カップの表現はまだ足りないので、もっと写り込みなどを描いて質感を表したり、 あるいはカップのデザインに気を使ったり、持ち手の構造を描き切ることがさらに必要になります。