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7月6日「新鮮な野菜を描く」3h/6h制作

モチーフ:紫大根、紫キャベツ、皿

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紫色をした珍しい野菜です。前回のかぼちゃの種同様、キャベツの断面や、大根の葉など、細かくて難しそうなモチーフですが、本物に忠実に、できるところから見えたものを描いてあげましょう。描写はある意味根性なので、最後まで根気良く描き切ることが大事です。


 


作者Gさん

3時間制作

デッサン

☆講師アドバイス☆
写真がぼやけておりますが、実物は、大根の葉の部分の繊細な描き方に、とても魅かれる作品です。描写量が多いモチーフなので、熟練者でも完成に持っていくのは大変です。その中で、魅せたいポイントをどう際立たせるか、描く順番や手を抜いてもいいのはどこか、ご自分で試行してみましょう。この構図の場合、大根の葉の先端部分をもう少し細密に描いてあげると魅力がさらに増します。完成度が100までいかなくてもいいんです。少ししか描いていない完成度20を、少し描写し完成度40や60にしてあげたり、完成段階にバリエーションをもつといいでしょう。「少しでも手を加える」ということを意識してみてください。

 

作者Hさん

3時間制作

デッサン

☆講師アドバイス☆
わずか3回の制作でかなりのことを吸収したと思います。もともと1枚の作品を完成させるという作業をかなりこなしてきているので、その経験に、今まで知らなかった技法をプラスしてあげるだけで、上達がすぐに形になります。鉛筆デッサンだけでも、B系とH系の鉛筆の種類があれば、擦る以外にも表現方法は無限にあるので、ご自分だけの技法を編み出すのもいいでしょう。あとは観察力です。実物をみて、「よく見てみると繊維がこんなふうにできているんだ」、「触ってみると以外にさらさらしている」などなど、自分なりの感動(発見・共感)を見つけ、それを画面に表現してみると、またさらに技術面以外での絵の魅力が生まれてきます。

作者Sさん

3時間制作

デッサン

 

☆講師アドバイス☆
今回は、最後に背景にしっかりと色をのせ完成させました。背景を塗ることで、静物着彩だった作品が、ご自分の世界観が広がった、立派な作品に様変わりしました。なんといっても色合いが素敵です。今の状態でも十分カラフルで楽しい雰囲気ですが、もっと色を塗り重ねてみたり、塗り方も工夫してみると、描いてる本人も見てる人も今よりもっと楽しくなるでしょう。3時間で着彩に使う時間を増やしてあげるといいかもしれません。「自分の作品をつくる」という意識で行うと、キワの処理や塗り方など、ひとつひとつの仕事がより丁寧になってきたり、いいことだらけです。

作者Kさん

6時間制作

デッサン

 

☆講師アドバイス☆
6時間根気強く手を加えたおかげで、見応えある作品に仕上がりました。キャベツや台の影など、キワの部分までしっかり色をのせることで、モチーフの存在感や画面全体の空間がしっかり表現できています。大根の葉や、左のキャベツの断面が、野菜の自然らしい雰囲気が伝わってきて好みです。台の白を黄色にデフォルメしたのも、簡素なモチーフ画を華やかに魅せていて、野菜の美味しそうな感じを演出しています。キワを綺麗に描写し、モチーフをよく見て描けば、あとはひたすら手を加えて、ご自分の味を絵に表現してみましょう。大根の葉など躍動感あふれる画風がとても素敵なので、積極的に画面作りを行ってみてください。

作者Yさん

6時間制作

デッサン

 

☆講師アドバイス☆
今回は背景に水彩のにじみを利用し、ご自分の世界観を表現しました。青空の下の採れたて野菜の新鮮さが伝わって来る素敵な絵です。淡く色を重ねていくYさんのスタイルに、水彩のにじみがとてもよくマッチしています。デッサンや静物着彩については、しっかりと力が備わり描写ができているので、パースなど基本的なことに気をつけつつ、今後は着彩での画面づくりに力を注いでみるといいかもしれません。極端ですが、「前半のデッサンで描いたものを、後半の着彩で、絵の具を塗って思いっきり壊す」ぐらいの勢いで、色の塗り方に積極性をもつと、また違う制作の楽しみ方を見いだせると思います。