合格者インタビュー on YouTube
合格者の声
佐藤 弦さん
東京・私立八王子実践高等学校
- 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 基礎デザイン学科合格格
- 多摩美術大学 統合デザイン学科合格
探し求めた1年
私は高校3年の夏に立美に入学しました。周りと比べると遅いスタートだったので、必死に追いつこうと頑張りました。そうして意気込み過ぎたのか、当時は受験に受かるための作品を描くことが多かったです。勿論、大学に合格することが1番でありゴールではあるのですが「武蔵美っぽい、多摩美っぽい絵」は大学は求めていません。当然の事ながら、受けた私大は全て落ちました。とてもショックで悔しかったですが、浪人してこの期間に自分のやりたい表現を探し学ぶことを決め、もう1年頑張ることにしました。 昼間部では、現役の頃と変わらず基礎を学んでいく課題でした。昼間部だからといって難しいことをやるわけではないので、伸び伸びと課題に取り組むことができました。時々平面構成で食べ物のモチーフが出た時は、こっそりと食べながら作業していました。(笑) 数もある程度こなしていき、着々と成長していたのですが、まだ自分が本当にやりたい表現が見つからず、課題も面白くないと感じることが多くなって辛い日々が続きました。 そんな時、立美で毎年行われている大作制作がありました。大作制作とは9日間かけて自分の作品を1つ(または複数)作り上げる期間であり、私はこの大作制作を描くにあたって自分の好きなものを沢山詰め込んでみようと考えました。制作する前に自分は何が好きなんだろうと改めて熟慮し、作品をどう描いていこうかと試行錯誤しました。私は自分が好きなものを作品に昇華することで、ここで初めて自分が好きな表現を見つけ出すことができました。この大作制作のおかげで自分の好きな作品が描けるようになり、本番の入試でも楽しんで描いてくることができました。 この期間を通したことで、ただ自分の好きな絵を描くだけではなく、自分をゆっくりと見つめる時間を作ることができ、人として成長させてくれた点が立美の良さだと思います。もうひとつ、昨年まで浪人していた先輩方や大学に通いながら講師をしている方など歳が近い先生が多いので、自分の悩み事や辛いことを共感してくださる温かい点も立美の良さです。そして昼間部には優しくていつも励ましてくださるおじちゃんの先生たちがいます。(笑) 浪人したこの1年、サボってしまう時もありましたがそれでもこんな自分を応援してくれた立美の先生、友人、家族にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。
講習会の良いところ
普段の授業とは異なり、立美の夏期講習会と冬期講習会は現役生もいたので、負けられないというライバル心があり、いつもよりも燃えて刺激がありました。普段とは違い講評する時に、沢山の作品が並べられるので、どうやったら人の目を引くことができるか、また作品が他の人ので埋まってしまわないようにするということを心がけました。けどデッサンでは強い黒を置きすぎて汚れに見えてしまうことも…。(笑)ですが沢山の作品があるということは色々な人の作品を見れるチャンスでもあります。「あの人の作品のここが良いな、こういう風に工夫してみるのも良いな」ていう感じで上段の人の作品を講評で聞けるので、様々な注意点、作品の魅力を聞くことができたので講習会を受けて良かったと思います。
変に緊張するよりも
視デの入試当日、私はとにかく楽しもうということを意識しました。デッサンも平面構成も楽しむことを忘れませんでした。楽しまないと消極的な絵になってしまうからです。今思えば、少しおかしいくらいのテンションでやっていました。(笑) でもそれぐらいがちょうどいいです。デッサンも平面構成も描いてる最中ずっとウキウキしていて、平面構成の文章には普段は全く書かなかった「!」を入れてしまうくらいでした。けど作品を見る教授の方には、楽しく描いたんだろうなっていうことが伝わったと思います。受験生にも変に緊張するより、開き直って楽しんで描いてきてほしいです。
星野 ほのかさん
東京・都立松が谷高等学校
- 多摩美術大学 グラフィックデザイン学科合格
自分の成長
私は、一般大の大学生だった時にデザインに興味を持ち、タチビに通い始めました。そのため昼間部しか経験したことがないですが、タチビの印象として一番残っているのは講師との距離が近いということだと思います。3.4年前にタチビに通い始め、その時はデザインも何も全く知らない人間でした。その中で、水張りの仕方やえんぴつの削り方等、一からタチビで学びました。初めてデッサンをしたときはこんなに長い時間、椅子に座り白い像と向き合い、ほぼ鉛筆という画材だけで表現すること。平面構成では、B3のパネルにアクリル絵の具等で色を載せること、筆の種類、使い方。立体構成は、粘土や紙で立体物を作ること、またそのためにもヘラの使い方や手の動かし方があること。もう最初の2年くらいは、物の見方や技術、講師の言ってることについていくので精一杯でした。正直言うと何も理解していなく、あまり記憶にありません。今思うと自分で考えていなかったのだと思います。ですが、2年目のある日、ふと石膏像が明暗で見えました。そこからは講師の言ってることがわかり始めました。今までわかっていなかったことも、こういう意味で言っていたんだと理解できました。 学生講師とは歳も近かったため、様々な相談をしました。そして、講師と仲良くなるにつれて、さらに深い話もでき今までより高いレベルで作品の話もできるようになりました。そのおかげで講師達との共通言語が増え、その結果、自分の考え方や技術のレベルが上がったのを実感できました。 それと共に、浪人という同じ様な毎日にも思える日々をどう過ごすかというのも大事だったなと思います。2.3年目になるとよりインプットが必要だとも思えたし、日々の変わらない様な街中の景色からも吸収できることはあると考え方や内面も変わったのも浪人を重ねたからだと思います。 何もわからない中始めて、今の私があるのはタチビで受験生として生活したからだと思います。その理由の一つとして講師の存在が大きかったと思います。これはタチビだからだと思います。 そして、私は高校の頃から予備校に通っていた訳ではないので、現役生のことはわからないです。ですが、現役で受かることもすごいことだと思いますが浪人も全然悪くないということは言えます。下手なまま受かるよりもしっかり浪人して、技術つけてから受かるというのも将来のことを考えたら有りだと思います。
夏期講習会
昼間部しか経験したことない私にとっては、夏期講習会は刺激を受ける場でした。 夜間で頑張っている現役生や外部からの生徒と一緒に課題を2日間という長い時間でこなします。その中で他人の作品から得られるものがあったり、自分の作品をどう表現していくか等、様々な作風や表現に挑戦しました。そして、人数が多いというのは試験会場と同じだと考え、試験で平常心を保つ練習にもなりました。
緊張せず、、
もう何度も試験を受けてきたからか緊張はしなかったです。ですが、今思うと変に達観していて、受かる自信があった学部は受かりましたが、少し不安が残る学部の試験は落ちました。その理由は意識や気持ちの問題だったような気がします。それを解決できる方法は日々の予備校の授業の中で不安が残るところや失敗した理由を毎回考えちゃんと潰していくことがその意識や気持ちの問題を払拭する方法だったのかなと今になって思います。 ですが、今こう考えられることも予備校で得られたことなので、これから予備校に通う人は不安を潰して試験に臨んで欲しいです。
市川 舞さん
山梨・県立都留高等学校
- 多摩美術大学 工芸学科合格
- 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科合格
絵を描くことの楽しさに気づけた予備校生活
私は高校2年生の10月から立美に通い始めました。私は、この1年間で学校生活と予備校生活の両立に1番悩まされました。家も学校も山梨県から通っていたため、基礎科の週1コースから始まりました。美大受験のことは愚か、絵のことを全く知らない初心者でした。高校3年生になったときに合わせてデザイン・工芸科に移動しました。人の多さや制作と講評の仕方など全てが一新され、やったことのない平面構成課題、他の人の上手さなどの制作においてたくさんの事に不安を覚えました。私にわかったのは、周りの人がすごく上手ということだけでした。何も掴むことが出来ていなかった私は、納得のいく予備校生活が送れていませんでした。 私の中での気持ちが変わったのは、夏期講習会でした。昼間の授業に行ける最後の日に、先生に「この期間本当に上達した」と言ってもらって、成長を実感することが出来ました。この時初めて絵を描くことに達成感を覚えました。2学期からは、描いていくごとにコツを掴むことが出来ました。自分でもわかるくらいに成長していると思えたのです。それにつれてモチベーションもあがり、立美で制作する時間がとても有意義になりました。冬期講習会に入ってもその気持ちのまま制作することが出来ました。しかし、直前期に入ってからは焦りもあり、周りの緊張した雰囲気など再び不安になる要素も増えてきて、なかなか自分が良いと思える制作ができずにいました。この時期にはただ描くだけの機械みたいになっていたと自分でも思うくらい、何も考えられなかったです。受験が近づくにつれ”自分の作品“を確立していく周りと自分を比べて、それまでで1番苦しい思いをしました。それでも先生方は「まだ伸びる」と言い続けてくれていました。立美の先生は、とても親身です。そしてささやかな一言にとても救われます。私にしか出来ないことの発見、逆に私の弱点も指摘してくれるので自分を理解するためにとても助かっていました。制作中や終わったあとの少しの時間で先生や友達と話す時間は自分にとってとても大きなもので、私が立美にいて良かったと思える大きな理由です。そのお陰で、入試前にはただ描くだけでなく、楽しんだ上での制作をすることが出来ていました。最後の最後まで私を支えてくれ、絵を描くことの楽しさを教えてくれた立美に通えたこと、感謝しています。本当にありがとうございました!
丸1日 絵と自分と向き合える期間
学校がある現役生にとって講習会は朝から夜まで、実技と学科をじっくり出来るので、とても大切な期間です。また、昼間部生と一緒に授業ができるので、こっそり上手な絵を描いていることろを見れる貴重な期間でもありました。絵を見て今の自分にとって必要なことを考えられるため有意義に使うことができました。
”楽しんで、信じて、完成させる“入試
先生方は「とにかく楽しんで」といって送り出してくださいました。講評ノートと先生方の言葉を試験が始まるギリギリまで読んだら不安や緊張が安らぎ、試験の時は「いま私、憧れていた美大で絵を描けている…!」と思い始めてとにかく楽しかったです。「唯一カンニングができる入試」という言葉がとても印象に残ったので周りをよく見て、あとは自分にしかできない絵を信じていつも通り描いてきました。
森澤 荘太さん
東京・都立武蔵高等学校
- 武蔵野美術大学 デザイン情報学科合格
- 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 基礎デザイン学科合格
- 多摩美術大学 情報デザイン学科合格
- 多摩美術大学 統合デザイン学科合格
受験という枠に囚われず
私が美大を目指すことにしたのはコロナウイルスでの自粛期間に自分の将来について考えたときでした。なにか新しいものを作りたいという漠然とした目標で考えていた情報系という進路。それが自粛期間にすこし、本当にやりたい方向性へと変化して選んだデザインという道。 家から近いという理由で入学したタチビに、新しい世界への大きな期待をもっていました。 しかし、そこで直面したのはタイムリミットによってはじめて絵が完成しなかったことへのショックと絶望的にも見えた浪人生との実力差。追い打ちのように言われた親から浪人はしないでほしいという言葉に、入学前の期待はいつのまにか受験に対する怖さや焦りに代わっていました。そのせいか、そのころの私の絵はネットで見つけた合格作品の模倣のようでした。 そんなある日のタチビの課題、それはどこの大学の対策なのかもわからない自由なもので私には何のためにこんな課題をするのだろうかと思いながらもいつものように課題をこなそうとしました。しかし、いつものように手が動きません。当然です、模倣できるような合格作品などないのだから。そこでわたしははじめて自分がどれだけ視野を狭めて絵を描いていたのかに気づきました。講師によく言われていた絵を離して見ろとは物理的な意味合い以外も含むのだと、自分のなかでとても腑に落ちました。さらに最近自分は絵を楽しめていなかったということにも後から気づきました。 幸いにも私はタチビを始めた時期が三年生になる半年前とほんの少し早めだったので、まだ余裕はあると自分に言い聞かせてそれからは描くべきものではなく描きたいものを描くよう意識しました。ほかの予備校とは違い、タチビではいろいろな課題がでてくるので、こんなモチーフやこんな描き方があるのかと自分の幅を広げることができたのは受験という枠を超えて非常に有意義だったと思います。絵は同じことばかりをし続けると目に見える失敗だけをつぶし切って鞍点にはまります。いろいろな課題に取り組むことで多角的に成長できるのがタチビの良さだと思います。また、それを肯定してくれる講師陣であったことも、私の中ではとても大きかったです。視野を広げていままでやってこなかったことをやることには失敗は付き物です。それを講師陣がわかっていてくれたのはメンタル的にとても大きかったです。 本当に本当にタチビには感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。
みっちりずっしり絵を描くことができる時間
講習期間は、肉体的にはとても大変でした。 朝起きてすぐ家を出て、タチビに行って絵を描いて、帰ってご飯を食べて風呂に入ったらもうおやすみなさい。しかし、その分一日のうちのほぼすべての時間を絵に費やせるという最高の時間でもありました。1つの作品を完成させる間に寝る回数が通常の時より少ないので、あふれ出てくるアイディアに翻弄されず作業できたのが個人的にはとてもよかったです。
たのしみすぎた受験本番
試験本番が近づくにつれて、緊張ではなくたのしみだという感情が湧いてきました。 今年の課題がおもしろいものだったらいいなと思い、いろいろな課題を受けたいと6個も受験をしました。 結果、それは失敗でした。終盤につれて減る体力や精神力もそうですが、受験に慣れるという感覚が緊張を必要以上に緩和してしまったようでした。結果、第一志望の学科には落ち、試験のあと体調を崩すという散々な結果、これから受験する人は本当に気を付けてください。
小林 勇斗さん
東京・都立福生高等学校
- 多摩美術大学 グラフィックデザイン学科合格
- 多摩美術大学 統合デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 基礎デザイン学科合格
自分らしい絵
高3の春まで特に進みたい大学もなく、とりあえずなるべく興味がありそうな大学に行けたらいい程度に考えていました。しかしコロナで学校が休みになり、暇な時間ができたのでこれからの人生を考えました。工作したり、絵を描いたりすることはすごく好きだったけど、美大は興味があっても自分が行けるような場所じゃないと、よく調べもせず思い込んでいました。しかし高3からでも行けることがわかって決心しました。自分では絵が描ける方だと思っていましたが、実際には自分ではいいと思っても評価されないこともありました。現役の終盤になって、やっと何枚か上段に乗ったくらいで何が正解なのか、どうすればいいのか現役の間はよくわかりませんでした。 現役で受かることは無理かと思っていて、実際も無理でした。だから浪人し始めた時の心情は、浪人するのは当たり前と思っていてあまり危機感はありませんでした。最初は遅刻こそしませんでしたが、現役の頃の延長みたいな感覚で、滑り出しはなかなか酷いものでした。大作の制作をする夏頃までは、上達も何もなかったかと思います。それまでの記憶があまり無いくらいです。浪人さえすれば上達するわけではないのはわかっていましたが、落ちるべくして落ちたという考えがどこかにあって、なかなか身が入らなかったのかと思います。現役の時に少し評価されてた表現は封印して、カラフルな絵を描こう。それくらいの目標はありましたが、それだけでした。とにかく派手にしようとはしていましたが、まとまりが全くなく、クオリティは低いままでした。 しかし、九月くらいに始まった私大のホームワークの講評中、金子先生の言ったある一言でふわふわしていた気持ちにいきなり火がつきました。その言葉は、実ははっきりとは覚えていませんが、でも、先生や教授を、とにかく驚かすような、他の作品を圧倒するような絵を描きなさい。そんな感じの言葉でした。その言葉は受験当日までずっと頭の片隅じゃなくてど真ん中にありました。 それからはとにかく色んなことに挑戦しました。水とかトマトを発光させたり、画面全体ハレーションだけで描いたり、そして、すごく頑張って描いた絵を電車に忘れたり(普通に悲しい)。毎課題今までやったことないことに挑戦したと思います。それまで作品に持てなかった自信が少し持てるようになって来て、もっとゴリゴリの絵を描いてやる!というモチベーションが湧き上がってきました。 試験直前期は、毎日夜まで残って自分の作品の魅力は何なのか、どうしたら散漫にならないのかなど改めて見つめ直しました。その時間がなかったら、かすりもせずに落ちてたかも知れないくらい重要な期間だったと思います。 最後の最後まで支えてくれた先生たちには、感謝してもしきれません。2年間お世話になりました。
多摩グラ命
試験当日は、多摩グラ以外は全く緊張しませんでした。第一志望だから多摩グラだけ異様に緊張して、じっとしてると余計に緊張するので、虹色のパーカーとダウンで周囲を威嚇しつつずっとキョロキョロしていました。周りの人は微動だにしてなかったので怖かったです。でも、試験問題が変則的すぎて緊張が一気に吹き飛びました。問題を作った教授が何を意図しているのかわかりませんが、とにかく自分のできることは全部できました。
村上 多聞さん
神奈川・私立シュタイナー学園高等部
- 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科合格
立美での受験生活
立美に2年間通って学んだこと、感じたこと、思ったことを振り返ってみようと思います。 立美では春から芸大の試験課題である石膏デッサンや平面構成、立体構成を通して基礎的な力を身に着け、冬に行われる実際の試験に向けて準備を進めていきました。その中で僕は特に自分の力になったなと感じているのは石膏デッサンでした。それはなぜかというと、デッサンで養われる基礎力が他の課題をするうえでもとても精通していると感じたからです。 例えば画面に対してのモチーフの入れ方、光の統一感、形の取り方、空間の出し方、見せ場などのピントの合わせ方、立体の描き起こしなど様々なことが、平面構成や立体構成をするうえでも役立ちました。これらの中から僕が特にデッサンを通して感じたことは、タッチや線の太さ、コントラスト、上下、左右、奥行などで多くの部分で「差」を出すことで自然に見えるという事でした。これらのデッサンで気付いたことは、平面構成や立体構成でも作品としての見せ方の基本となっていて、僕は常にこれを意識して作品を作るようになりました。 そしてこれらの基本的な作品としての見せ方は製作時間の短い私大の課題にも応用が利き、必要なところに仕事をして、いらない要素を省くことで短い時間でも、まとまった作品が作れるようになってきたと感じていました。 また立美で一番印象に残っているアドバイスは、「とにかく間違っていてもいいから自分で決め切って描き切る」という言葉でした。このアドバイスのおかげで、作品としてのインパクトも増し、また描き切ることで、あいまいにしていて気づかなかったことに、気づけたりすることもあり、多くの学びを得ることができました。 これらのことを踏まえて立美の良さは、他の予備校のようにどこどこ学科の課題をひたすらこなすのではなく、春から身に着けた基礎力を基に私大、芸大の課題に応用して自分なりに当てはめていく力を養えるところだと思います。これは枠にとらわれない自分なりの作品を作る上でとても大事な部分だと感じました。
立美の講習会
僕はふだん昼間部生だったので、夜間部生との交流の機会があまりなく、講習会は交流の場としても、色々な人の作品をみて刺激をもらう場としてもとても貴重な時間でした。また冬期講習会などでは、実際の試験問題などが課題として出され、短い製作時間への対応や、春から養ってきた基礎力を基に自分の作品としての方向性を決める貴重な時間になりました。また、普段指導を受けない講師からの指導も受けられるという意味でも貴重な時間でした。
入試について
実際の入試に際して意識していたことは、とにかく周りの人や作品に心を乱されず、自分のことに集中して今まで立美でしてきたことを、落ち着いて出し切るという事でした。当たり前のことかもしれませんが、僕は立美に通って一年目の試験ではあまりこれができませんでした。しかし今回の試験では、このことができていた気がしていて、今思うと自分の自信と関係しているのだと思います。なので普段の立美での過ごし方がいかに大事か痛感しました。
竹澤 菜洋さん
東京・私立白梅学園高等学校
- 多摩美術大学 工芸学科合格
素敵な予備校
私が立美に通うようになったのは、高2の秋頃です。デザイン工芸科での最初の課題は平面構成。平面構成とはなんぞや?となっているところに、先生が一から丁寧に説明してくださり、とても安心したのを覚えています。それからは毎回どんな課題がでるのか、ワクワクしながら通っていました。課題でなかなかアイデアがまとまらない時には先生がアドバイスをくださり、一緒に考えてくれます。立美では先生との距離感が丁度良く、先生の受験時や入試、大学生活のエピソードも聞けるので、とても心強い味方です。印象に残っている先生の言葉は「人に伝えることを1番に考える」です。この言葉は講評で毎回言われていた気がします。人に伝えることを心掛けていると、段々と見やすくて良い作品ができるようになります。そして平面、デッサン、立体それぞれどんな課題でもこの言葉を大切に制作するように気をつけていました。 立美で1番思い出に残っている課題は、高3の6月頃にやったキャベツの要素抽出の立体課題です。私は細かい作業が好きだったので、シンプルな形状にして、キャベツの断面を模刻しました。なかなか自分から話しかけられず、立美で友達と呼べるような人がほとんどいなかった私ですが、この立体をきっかけに話掛けてくれる人がいて、アドバイスし合える友達もできました。「これどうやって作ったの?」や「写真撮ってもいい?」と言ってくれる人もいて、自信がもてるようになった作品でもあります。また、大作期間も思い出に残っています。パースが苦手だった私は家が立ち並ぶ風景画を描きました。調べていて気に入った建物を元にオリジナルの要素を入れてペン画風に着彩しました。自分で課題を決め、資料を集め、展示の状態を考えて、企画書を描くというのは初めてのことだったので、とても頭を悩ませました。ですが、この過程は受験に限らず、将来の糧になったと思います。 伸び悩んだ時期には、才能がないから練習しても意味が無いとサボってしまったこともありますが、友達と話しているうちに楽しむことを思い出して、一つ一つの課題としっかりと向き合うことができるようになりました。 入試直前は1日に2~3枚描いて、頭がパンクしそうでしたが、かなり上達しました。辛かったけど、実力がついて行くのが分かり、楽しくもありました。 受験にあたり後悔していることは、もっと学科の勉強をしておけば良かったということです。英語の文法があやふやで大分点数を落としてしまいました。私の体感として、実技は武蔵美の方が上手くいったのですが、結局合格したのは学科が上手くいった多摩美の方でした。これから受験の人は学科を蔑ろにせずに頑張って欲しいです。 最後になりますが、先生方には感謝しても切れないです。個性豊かで優しい先生方、、これから会う機会が滅多にないと考えると寂しいです。1年ちょっと本当にありがとうごさいました。
体力のついた講習会
講習会では夜間部の倍の時間を立美で過ごします。午前中3時間、午後3時間。昼休憩を除いて、休憩は各自でとりたかったら、という感じです。大体の人はぶっ続けでやります。何より辛かったのは、ずっと椅子に座っていること。立って作業することもありますが、それはそれで腰が痛くなる、、。精神的にも疲れますが、体力的にかなり疲れます。実際の入試でもそんな感じなので、講習会に出て体力を付けることはとても大切!段々と慣れました。
いつも通りに
入試会場について、あまり自分が緊張していないことに驚きました。正直もうなるようにな~れという気持ちでした。隣の人がエスキースを終えるのがとても早かったですが、立美の直前講習で3時間デッサンをしていたので、焦らず、自分のペースで描けました。椅子が座りずらく、午前中が終わる頃には腰が痛くなっていました。しかし、これも立美で経験済み。腰の痛みに耐えれるだけの体力は持ち合わせていたので、最後まで集中して入試を終えることができました。
内野 颯太さん
東京・都立上水高等学校
- 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科合格
自分の「好き」を大切に
私が立美に通い始めたのは高2からでした。はじめは基礎科に通い、デザインに移りました。その頃は自分よりずっと上手い人ばかりでいつも緊張していました。冬になると次第に友人が増えて立美が楽しくなっていきましたが、ストイックな高3生を見て「自分はあと一年でああなれるだろうか」と不安にもなりました。 高3になるとさらに人が増えて競争も激しくなりました。1年間立美に通っていたアドバンテージがあったのでしばらくは「上手い方」でしたが、秋を過ぎたあたりから私よりずっと熱量のある同期に追い抜かれて焦り始めました。直前講習会にはがむしゃらにもがいている状態で、結局試験には落ちてしまいました。 浪人が決まったとき「今年は絵を描くことを楽しもう」と誓いました。 先生は「受験のための絵を描いていても上手くなれない」というようなことを仰ったので、春はどれだけ受験っぽい作品から離れられるかという挑戦をしました。趣味の絵も役に立つかもしれないと積極的に描きました。夏になるとそれが実を結び、去年なら描けなかったような積極的な作品を多く作ることができて、自信が付きました。 しかし秋になると調子が下がってきました。自分ではその理由がよく分からないまま冬を迎えました。ある日、自信のあった作品が上段にあげて貰えなかったことがショックで先生に聞きに行ったとき「内野は、技術は伸びているけど熱量がない。何が言いたいのか伝わってこない」と言われ、更にショックを受けました。しかし、今思えばこの言葉が私を変えてくれたのかなと思います。 それからは「伝わらない」との戦いでした。参考作品やポスターを見漁って、多くの「伝わらない」作品を描きながら、たまに描く「伝わる」作品を糧にしていきました。その中で光と影で2色分割するという武器も身につけ、自分の戦い方も固まっていきました。 しかし、数日前になって突然不調に襲われ、激しく不安になりました。アツい作品を描いている現役生を見て、また去年と同じように落ちてしまうのかと絶望に近い感情すら抱きました。 そんなとき支えてくれたのは、優しく厳しい先生達と、自分の趣味でした。先生達は作品をどうすれば良いのかを、自分の趣味は自分が何をしたいのかを教えてくれました。試験はただの通過点だ、自分の夢はここで挫けるようなものではないと思うと、不思議と試験に集中できるようになりました。 立美では、技術を持っているだけでは上手くなれないし、楽しいと思わずに人を楽しませることはできないと教わりました。生徒一人ひとりに寄り添ってくれるのが立美の良さです。3年間ありがとうございました!
いつもと違う空気、いつもと同じ課題。
講習会はいつもと違う空気が流れる場所でした。現役生と浪人生、外部生が入り乱れて提出する作品は個性的で刺激的でした。宇宙人みたいに上手い人もいれば、見たことのないアプローチをする人もいて、自分の作品の幅を広げてくれるだけでなく、やる気も出させてくれました。 課題はいつもとあまり変わらないので気付きにくいのですが、講習会が終わったとき少しだけ成長した自分にふと気付くとちょっぴり嬉しくなりました。
自分の作品だけを見つめて
試験の直前数日と当日の朝、試験場に入る直前まで、とにかく参考作品を見る、自分の作品を見る、自分の悪癖と対処法を文字に起こして叩き込む。受験票と鉛筆持ってればとりあえず大丈夫なので、あとは昨日より良い絵を描くことだけを考えていました。 試験場では「全員緊張している」と思えば、時計を忘れていても緊張感は和らぎました。 他人の作品見てても仕方がない、自分の作品を見なければと、とにかく自分の作品に集中しました。
東 飛翔さん
東京・都立富士森高等学校
- 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 基礎デザイン学科合格
- 多摩美術大学 グラフィックデザイン学科合格
- 多摩美術大学 統合デザイン学科合格
楽しく描ければ勝ち
自分は高二の冬にタチビのデザイン科へほぼ未経験で入りました。 それまでは一切進路なんて考えていなくて、好きなことして大学入れたら1番ラッキーじゃね?という不純な動機で美術大学への進学を決めました。受験にあたって始めるのが遅かったかも。と思いながらも、上手くなるまでの手順もよく分からなかったのでとにかく質より量で描いてました。出された課題を毎回やったり、高校の美術室で自主的に描いて持ってきたりととにかく絵に触れてました。褒められる度に嬉しくなって楽しかったのを覚えています。そして夏が過ぎたあたりから上手いデッサン、良い平面構成や、立体構成などが分かってきて、技術的にも幅が増え、順調にステップアップしているように感じていました。 ですが、受験が近づくにつれて逆に初心を忘れて作品に固さがでてしまったり、色々なことを考えすぎてエスキースが進まなかったり、「自分の強み」が分からなくなって、色んな課題にたいしてオールマイティに対応出来ず…また最初の頃に比べて成長の遅さを感じ、焦りで周りと比べたり、少しでも評価が低いと落ち込んだりと楽しく描くことが出来なくなってきていました。受験直前で切羽詰まって視野がせまくなっていたんでしょう。でもそんな中先生方は、親身になって教えてくれて、苦手部分の克服方法を色々な角度から指導してくれたり、実際受験生だった時の体験談を教えてくれたりととても親切に対応してくれました。そこで自分はこれまであまり質問や相談をしていなかったなと気づき、そこから先生はもちろん、友達や先輩にコツなどを聞き、1人じゃないことを実感し、自信が着くようになりました。自信がつくとなぜか自分の絵が良く見えるようになり、また絵を楽しんで描くことができるようになりました。そして「上手く描かなきゃ」から「楽しく描ければいいんじゃない?」という精神論に変え、受験まで走ってこれました。 大事なのは、1点ばっかり見つめるのではなく、自分を見つめ直すために一旦離れてみるということでした。そうすると自然とやるべきことが浮き出てきて分かるのです。分かってから描けばいい。デッサンと同じですね。なので、これから受験を頑張る人は「楽しく描く」「離れてみる」このふたつを心がけてできてればいいと思います。 1人ではなくみんなで切磋琢磨し、多くの学びを得られる、フレンドリーでアットホームなタチビ。ここでよかったなあと心から思います。タチビという安定した土台で大学でも頑張ります。本当にありがとうございました。
言葉にしてみる
冬期講習と直前講習が1番は印象に残っています。受験に近く、食らいついていたからというのもあると思いますが、1番は自分の武器、方向性が確立したのが最大の理由だと思います。その前までは「その学科っぽさ」を意識してしまい、自由に自分を表現出来ていないような固い作品を作ってしまいがちでした。だけど、冬期講習と直前講習でどんなに些細なことでも先生方に質問し、やってみる。を繰り返す内に段々「自分っぽさ」を上手く織り交ぜて描けるようになりました。多分、自分の思ってることを言葉にして伝えてるという作業が良かったのでしょう。悩みは言葉にしてみると良いですよ。
観察大事!
視デの試験当日は緊張していましたが、少しワクワクもありました。行きの道で「どんなモチーフ出るかな〜」って周りの物の質感を観察しながら歩いたのを覚えています。開始の合図と同時に鳴る道具の音。少し心臓がキュっとなったけど、「見やすく…空間大事…」って心で呟き何度も唱えながら、色んな角度から離れて観察、確認して描きました。実際いつも通り描くのなんて難しいです。焦らず、タチビでやった課題を思い出しながら、楽しく描くことを心がけて描きました。
田中 陽香さん
神奈川・私立カリタス女子高等学校
- 多摩美術大学 統合デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 基礎デザイン学科合格
挑戦と反省の毎日
私は高校3年生の4月に基礎科からデザイン科に移動しました。 デッサンに関しては、基礎科で少し描いていたこともあり正直に言うとデッサンの方はいい感じに出来てきているのではないかと思っていました。しかし、デザイン科に来てみるとまず人数の多さに圧倒され、さらに上手い人が多すぎて、私はこの受験期を乗り切れるのだろうかと不安になったことを覚えています。 初めの頃は自分の直すべき箇所がハッキリと分かり、そこまで悩むことはなかったのですが、直前期になると一体どこから手をつけたら良いのか、このままで間に合うのかと不安が増大し、さらに自分の作品が伸び悩み始めたためこの時期が一番辛かったと思います。しかし、講師の先生方が具体的なアドバイスをしてくださったおかげで、今自分がすべきことは何か気づくことができ、すぐに結果はついてきませんでしたが諦めることなく、努力し続けることができました。 平面構成に関しては、デザイン科に来て初めて描いたので絵の具の使い方から、描写、構成に至るまで右も左も分からず苦戦する毎日でした。なかなか制作が上手くいかず悩む毎日でしたが、立美での大作制作を機にその日々が変化しました。それまでは自分の表現というものが見つけられず、課題をこなす事で精一杯でした。しかし、大作制作で自由に自分の好きな絵を描いたことで自分の強みに気がつくことができ、講師の先生からも、この表現を今回で終わりにせず、これからの制作に活かしていくといいとアドバイスをいただき、その後の課題でも自分の表現で画面を作れるようになりました。また、そのアドバイスをキッカケに自分の中にあった“受験の絵”という固定概念がなくなったような気がしました。 そこからは自分の表現をどのようにして活かしていけば良いのか、毎日課題に取り組んでは講評をしていただき自分の作品の長所と短所を知り、それらをノートにまとめ、また次の制作に活かすという挑戦と反省の繰り返しの日々でした。そして、そこで得た力を本番でも発揮できたような気がします。 立美は、失敗を恐れず多くの挑戦ができる場だとこの一年を通して感じました。失敗をして落ち込んでしまうことも沢山ありましたが、その失敗を次にどう活かしていけばいいのかを一緒に考えてくださる講師の先生方や一緒に悩んでくれる友達がいたおかげで、最後まで諦めず挑戦し続けることができました。本当にありがとうございました。
発見の連続
講習会は朝から夕方までずっと絵を描かなければならなかったので、アイデアに行き詰まってしまったり、辛くなってしまうことが沢山ありました。しかし、昼間部生と一緒に制作ができるので自分に足りていない要素や参考にすべき点が分かり、毎日得るものが多くありました。また、毎日長い時間をかけて自分の作品と向き合ったことで、自分の欠点や癖などに気づくことができ、その気づきを次の作品に活かすことができるようになった気がします。
緊張すると思いきや‥
初めての試験で、どんな課題が出されるのか、課題が合わなかったらどうしようなど試験が始まるまでは不安と緊張でいっぱいでした。しかし、試験が始まって見ると、立美で見つけた自分の表現を活かせる課題ばかりで、試験終了までずっとニコニコしながら制作していました。なので、どちらの試験もとてもいい思い出になりました。講師の先生方からも、試験は楽しんだ者勝ちとアドバイスをいただいていましたが、本当にその通りだったなと試験を通して実感しました。
北川 凛子さん
東京・都立富士森高等学校
- 多摩美術大学 グラフィックデザイン学科合格
- 多摩美術大学 統合デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科合格
- 武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科合格
のんびり頑張りました
現役生の時は、自分の表現を周りの子がどんどん見つけていくに対し、私は何も掴めないまま試験の日をむかえてしまいました。当日出た課題は例年と少し違う感じで見事に振り回されました。浪人はできないと親には言われていたのですが講習代、画材費を自分で出すと話し、渋々認めてもらいました。バイトは早朝と夕方のものを掛け持ちすることにしたので、予備校との両立は大変でしたが、立美に4月から通うために頑張って良かったと思います。1年しっかり立美に通ってコツコツ積み上げてきた事は、今年の試験に生かすことが出来ました。 昼間部になってからは、周りの成長スピードの速さや現役生の上手さに驚いたり、二浪は出来ないという焦りもありましたが、受験で失敗してるから予備校の課題で失敗してもどうってことないと考えられるようになり少し気持ちに余裕が出来きました。そのため、いい作品にしなきゃ、合格できる技術を身につけなきゃと肩に力が入っていた現役生の時に比べ、伸び伸びと課題に取り組むことができたと思います。 今年、私が合格できたのはホームワークの存在が大きかったと思います。私は多摩グラ志望だったのですが、多摩グラ試験のようなイメージの課題が特に苦手でした。このまま何もしなければまた落ちることになると思い、何か自分の武器を見つけようとホームワークでいろいろな表現を試してみました。しかしなかなかものにできる表現が見つからず、結局当日使った表現の元?になる作品ができたのは1月の後半の試験間近な頃でした。その時はホームワークでたまたまいい感じのものができたので、昼の課題でも同じ表現を試してみたところ上段に上げてもらえるような作品が出来ました。本当にこの偶然が無かったら受かっていたかどうか。(笑) 私が伝えたいことはホームワークが大事という事ではなく、課題1枚1枚を大切にしてほしいということです。上達に繋がるヒントは突然見つかります。試験当日までに見つけたヒントが多ければ多いほど合格に近づけるはずです。が、すぐに沢山見つけられる人も時間をかけても少ししか見つけられない人もいると思います。私は後者だったので、休んで発見のチャンスを減らすのは勿体無いと思いとりあえず休まないようにしました。2年かかってしまいましたが、毎日来て課題に取り組んだことが結果につながったと思います。 覚えが悪くて何回も同じようなことを聞いてしまう私に理解できるまで答えてくれた先生方に感謝です。ありがとうございました。
程よいバランス
昼間部の少人数でリラックスして課題に取り組める環境は、自分に結構合っていたなと思う一方で、現役生の時よりふわふわした気持ちで緊張感が欠けていました。そんな状態を変えたのが夏期講習会でした。自分より上手い年下の子を見たことで焦りが込み上げてきて気が引き締まりました。また講習期間は人が増えるので講評で作品を並べた時に自分のレベルを確認できる期間だったとも思います。程よい力の抜き方と程よい緊張感。そういう気持ちのコントロールも上手くいった1年だったと感じます。
後悔しないように
今年のグラフのデッサン課題は顔を覆う手でした。驚きましたが、鏡を見ながら自分の顔を描けるから想像で描くよりやりやすくてラッキ~と思いながら描いていました。平面では用意した表現を使うことが出来たのですが、昼前に構図が気になり直す事にしました。既に結構進んでいる状態だったので白で消してしまった時は終わるか心配でとても焦りましたが、午後は焦りを鎮めて絶対終わる!と自分を信じ作業を進めました。良いものができたかわ分かりませんが、やれる事はやったので悔いはないです!