私立大学入試に向けて
日本画科立川美術学院日本画科です。
一月もあっという間に後半になり、多摩美・武蔵野美の試験日がいよいよ差し迫ってきました。
タチビの日本画科では、私立大学のみを受験する人も、春~秋頃までは芸大受験をする生徒と一緒に石膏デッサンや静物着彩を行います。受験希望者の多い多摩美・武蔵野美では、構成素描・構成着彩・人物着彩などが出題され、作品に求められる表現の自由度は高めです。ですが、目の前に無いモチーフを描くことも多く、そんな時でも描きたいものがきちんと描けるように、まずは基礎力を身に着けることを大切にしています。
そして、入試が近づいてきた冬からは集中的に構成課題・人物課題を行っていきます。
こちらは、人物着彩です。
武蔵野美・多摩美両方で出題されています。武蔵野美術大学の方では、近年はムービングが加わることもあり、どのような答え方をするかそれぞれ自分の表現を模索しています。
こちらは構成素描です。与えられたモチーフを自由に構成します。
こちらの課題では、ガラスコップ、砂糖、板チョコ、プラスチックスプーンが与えられました。この作者はそれらのモチーフからイメージを膨らませて、独自の世界を描きました。
こちらは自画像課題です。割れた鏡と涙と思われる水滴、暗く映る自身の姿から、観るものに訴えかけるものがあります。
課題の自由度が高いからこそ、自分らしい表現とは何なのか、また限られた試験時間の中で自分ができることは何なのか、とても悩みます。
試験までの残りの制作で、各々の答えが見つかることをねがいます。