【油絵科】春学期スタート / 油絵科で必要な道具について
一年間の歩み 油絵科油絵科講師の田中です。
先日より春学期が始まりました。新たなメンバーで入学式・ガイダンスを迎え、早速課題に取り組んでおります。昼間部・夜間部それぞれ黙々と制作をしております。講評会では作品がズラリと並び、基礎的な課題の中でも皆目的意識を高く持ち取り組めております。
また油絵基礎クラスの高校2年生たちも同じアトリエで制作している受験生の先輩たちを横目に一生懸命対象と向き合っており、双方のモチベーションを高められる状態がアトリエ空間から感じ取ることができます。
まだまだ始まったばかりですので途中入学も大歓迎です。
↓面談やご見学もお気軽にお問い合わせください。↓
※お問い合わせ時に志望の科を「ご質問など」という記入欄にご入力くださいますと対応がスムーズです。
例:「油絵科志望のため見学・面談希望」など
※油絵科やそもそも美大入試についてよくわからない場合もあるかと思います。油絵には興味はあるけど適正などの判断が難しいこともありますので、デッサンのみではありますが、ぜひ無料体験もご活用ください。
なお、今年度受験を迎える高3以上の方はもちろん、高1,2年生で油絵科での入試を検討される方に向けて、油絵科で必要な道具類を紹介します。
デッサン
油絵科は主に木炭デッサンで入試が行われます。
鉛筆デッサンを選択することは可能ですが、多くの受験生が木炭を選びます。理由としては鉛筆を選択しても画用紙のサイズは木炭紙大なので50cm×60cmと大きく、木炭の方が鉛筆よりも広く画面にトーンを与えやすい素材であり、効率が良いこと、それに付随して暗いトーンも乗せやすいことが考えられます。
なお、画用紙(サンフラワーM画など)に木炭は乗せられないのですが、木炭紙であれば鉛筆は乗せられるので木炭と鉛筆を併用できます。
必要な道具 ※初期費用5,000円程度
- 木炭(伊研NO.360)※不揃いですが沢山入っておりコスパ的にNO.660を勧めています。
- 鉛筆(2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B)各自必要に応じて種類を増やす。
- カッターナイフ
- 消し具(練り消しゴム、プラスチック消しゴム)
- 芯抜き
- デスケール
- 測り棒
- 擦る道具(擦筆、ガーゼ、ティッシュ、スポンジなど)
- 目玉クリップ
- カルトン
油絵
キャンバスは課題ごとに必要になるので都度費用はかかります。購入してすぐに描けるのですでに木枠にキャンバス布が張られている商品を購入すると良いのですが、木枠と画布(キャンバス布)を別々で所有しておくと自分で張ることにはなりますが費用はかなり抑えられます。(張り器やタッカーなどが必要になります。)
絵具や溶き油、筆などは経験を積むことで自分に必要なものを買い揃えていくことになるので、はじめに持っていると良いものをご紹介します。
必要な道具 ※初期費用25000円~30000円程度
- キャンバス布、木枠
※基本はF15号サイズ。受験校によって異なる場合があります。)
- キャンバス張り器(プライヤー)
※おすすめはホルベインが出している一番大きいNO.5です。
タックス(釘)またはガンタッカー※タックスの場合は金槌で打ち込みます。ガンタッカーは大きなホチキスでその要領でステープル(ホチキスの芯)を打ち込みます。効率が良いのはガンタッカーです。
- 油絵具
※メーカーで微妙に異なる色味の場合もあり、安価なものもあれば高価なものもあります。特にホワイトはよく使うので大きなサイズのものを用意しておくと良いです。種類は多いですがパーマネントホワイトは使
い勝手が良いです。チタニウムホワイトなどの隠蔽力が強いものよりも混色しやすいです。他の色ははじめは数色で1セットになっているものを買ってプラスして好きな色を数色揃えると良いです。
- 筆、刷毛
※油絵具を物質的にキャンバスに乗せる場合も多いのでコシの強い豚毛が基本として用意されていると良いです。塗り伸ばしたい場合は柔らかいナイロンがはじめは安価で揃えやすいです。馬やイタチなどの軟毛も
良いです。
- ペインティングナイフ
- 溶き油
※はじめはテレピンとペインティングオイルが揃っていると良いです。
- 紙パレット
- 絵皿
※刷毛を使う場合は大きな絵皿または刷毛のサイズにあったボウルを使っても良いです。
- 筆を洗うための用具(筆洗器、ブラシクリーナー、ぼろ布)
上記より油絵科に関する「よくあるご質問」なども併せてご覧いただけますと補足にもなるかと思います。
なお、春学期は7月15日までとなり、以降は夏期講習が7月20日から始まります。
講習会に関する詳細はホームページや立川美術学院および立川美術学院油絵科の公式Xにて広くお伝えしていきます。