日本画科 静物着彩デモンストレーション解説
講習会 日本画科-
構図・大小関係が見やすくなるように、アタリを取っていきます。 -
メインの花を中心にデッサンを進めます。 -
葉の中でも陰っている部分は今のうちに暗さをしっかりつけましょう。 -
約5時間経過。陰影を整え、細かい描き込みをしてデッサン終了です。 -
メインの花を中心に塗り進め、基準を作ります。 -
赤布・黒いビンなど、固有色の強い物は早めに着色しましょう。 -
光の方向・空間・回り込みなどが自然に見えるか確認しながら描き進めます。 -
11時間経過。細かい質感やビンのラベルなどを描き込み完成です。
日本画科講師
吉田由貴
東京芸術大学
絵画科日本画専攻卒業
【受験生時代】
受験生の時はとにかく花を誰よりも美しく描こうと思っていました。花びらのハリのある形や光に透けとろけるような影色など、見る人の五感に訴えかけるような絵にならないかと日々模索していました。構図やパースなど苦手分野に関しては気を抜かず何度もしつこく確認するようにしていました。
【受験生に向けて】
藝大の日本画二次試験はほぼ例年、各受験生にワンセットのモチーフが配布され、それを各自でセッティングし写生すると言う出題形式が取られています。構図・デッサン・色彩・描写など、基礎的な部分はもちろん重要な採点要素ですが、それ以上にモチーフそのものから感じた感動など、自分の感性や実感が人に伝わる絵を目指して下さい。